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『亡国のイージス』
福井晴敏のベストセラー小説の映画化。
監督:阪本順治
脚本:長谷川康夫
出演:真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼、チェ・ミンソ
Official WebSite→→http://aegis.goo.ne.jp/


福井晴敏の大ファンです。
一番最初に読んだのは、たしか『川の深さは』。書店で見かけて、その表紙に惹かれて買ったと記憶してます。

これが、とにかくおもしろかった。
真保裕一だとか、高村薫とか、ハードボイルド系の小説にハマり出したころで、その辺の作家についてはあまりくわしくなかったので、書店で色々チェックしてて出会いました。
今考えると、本好きのくせになぜ福井晴敏を知らなかったのって・・・ちょっと恥ずかしいです(^ー^;)


『川の深さは』は、命を懸けて、ひとりの少女を守ろうとする少年の話。
絶体絶命って感じなのに、悲壮感がなくて、ただただ少年の強い想いに心打たれました。
それからというもの、福井晴敏作品はこまめにチェックさせていただいてます。


そんなところで、本題です。
昨年は、福井作品が次々映画化されました。
3月に『ローレライ』(原作タイトルは『終戦のローレライ』)、6月に『戦国自衛隊1549』、そして7月に『亡国のイージス』
立て続けですね・・・。
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ただ、原作のおもしろさに比べて、映画の方はなんだか残念な仕上がりだったようですね・゚・(ノД`;)・゚・
『ローレライ』に関しては、良い評価もちらほら聞きますが、ラストが残念だそうです(これはまだ見てません・・・)。

ということはわかりつつ、見てみました、『亡国のイージス』

感想としては・・・。
真田広之がかっこいい!!
さすがJAC(ジャパンアクションクラブ)出身! アクションに見惚れちゃいました~。

が、ストーリー展開がダメダメです。

原作を読んでたから、「ああ、きっとこのシーンは小説でいうとあそこだな」とわかりましたけど、読んでなかったら何が起きたのかまったく理解できないうちに次の展開に入ってしまうという感じでしょうね。

彼と一緒に見たのですが、彼は原作読んでなかったので、「一体なにが起こっているのかさっぱりわからなかった」と言ってました。
それも、事件の背景とかきっかけうんぬんではなく、「イージス艦でいま何が起こっているのか」という、事件そのものがよくわからなかったようです。

原作ある映画にはありがちですよね、こういうの。
映画を製作するにあたって、関係者は絶対原作読むじゃないですか。
だから、完成したラッシュでストーリーがこま切れになっちゃってても、頭の中でストーリーがつながっちゃうんでしょう。
原作をまったく読んでない人がチェックしてれば、「ちょっと説明不足なんじゃない?」ってシーンが連発してるのに気づきそうなモノですが・・・。


原作では、主要人物(映画で真田広之が演じた「いそかぜ先任伍長 仙石」、寺尾聰の「いそかぜ副長 宮津」、佐藤浩市の「DAIS内事本部長 渥美」、そして勝地涼演じる「如月」)がその事件に出会うまでの背景も描かれています。
言うまでもありませんが、その「背景」こそが、この事件のカギを握っているんです。

なぜ自衛官であることを誇りにしていた宮津が突然こんな行動を起こしたのか?
ホ・ヨンファと宮津はどんな関係なのか?
なぜ幹部たちは宮津の無謀な行動に付き合ったのか?
仙石はなぜ一度脱出したいそかぜに戻るのか?
如月はなぜ仙石だけに心を許したのか?
そもそも如月は何者なのか? そして、ホ・ヨンファは何者なのか?
というか、「グソー」って一体何なんですか?

このあたりが、映画ではほとんど説明ありません。

宮津が率いる「いそかぜ」が先制攻撃を仕掛け、撃沈する「うらかぜ」には、宮津と親しくしていた幹部が乗船していました。
彼らを死に追いやることで、宮津の心にも「引き返せないところまできた」という踏ん切りがつくのです。
このやりとりは、宮津の決意の固さを物語る非常に重要な部分だと思うのですが、それも映画では描かれていませんでした・・・。

渥美が所属するDAISについても、映画ではほとんど説明なし。
事件のきっかけになった、宮津の息子の暗殺の理由も、あやふやなままでした。

原作小説の『亡国のイージス』は、とてつもない長編。
これを2時間に映像でおさめようというのは、最初から無理があると思うんですよね。
『インファナル・アフェア』みたいに3部作にするとか、なんか工夫が必要だったんじゃないかなあ。

あと、如月って非常に大事な役ですよね。
ファンの方には大変申し訳ないんですが、現時点での勝地涼さんでは、ちょっとオーラ不足だったんじゃないでしょうか。
オーディションで400人の中から選ばれたということなんですが・・・。
アクションはうまいけど、もうちょっと存在感が欲しかったです。
仙石が命を張って助けようとするくらいなんだから、もうちょっと魅力的なキャラクターに仕上げたらよかったのに。

なんだか欠点の羅列みたくなっちゃいましたね・・・(^ー^;)
原作小説が好きだっただけに、映画の仕上がりに厳しくなっちゃったみたい。
この映画見て、原作読むのをやめた人は損してるよなあ、と思います。

映画見たけど原作読んでないって人、ぜひ読んでみてください。
長編なので手を伸ばすの躊躇するかもですけど、読み始めたらあっという間です。
ホントおもしろいですから☆


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