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2005年カンヌ国際映画祭の評論家週間に正式招待されたという、“折り紙付き”の人間ドラマ。

「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で入賞を果たした内田けんじ監督が、スカラシップ作品として制作したのが本作『運命じゃない人』

この作品が劇場デビュー作なのだけれど、そうとは思えないほどの完成度。

ジャンルとしてはサスペンスなのだが、妙にほのぼのとした気持ちにさせられます。
登場人物のキャラクターと、緻密なストーリー構成が見もの。
最後まで見ると、「なるほど! こういうことだったのか~!」とわかる。
そんな不思議な人間ドラマです。

『運命じゃない人』
監督・脚本:内田けんじ
出演:中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏 ほか
2004年/日本/98分/クロックワークス
公式HP:http://www.pia.co.jp/pff/unmei/


unmei_01.jpg



どこにでもいる気弱なサラリーマン宮田は、他人を疑うことを知らない“日本一のいい人”。
恋人・あゆみとふたりで暮らそうと思って買ったマンションに、いまはひとりで暮らしている。マンションを買って1週間後くらいに、「他に好きな人ができた」と、出て行かれてしまったのだ。
あゆみのことはまだ好きなのだけど、ちゃんと幸せになってくれているだろうか・・・なんて心配してしまうほどのお人好しの宮田は、親友で私立探偵の神田にあゆみの行方探しをお願いしている。

一方、婚約破棄で自暴自棄になった桑田真紀は、淋しくひとりレストランで食事していた。
そのレストランに、神田に誘われて宮田がやってくる。
薄情な元恋人を忘れられずにいる宮田を見ていると、神田は歯がゆくて仕方ない。
なんとかしてやりたい、と考えた神田は、宮田のためにナンパする。
ナンパされたのは、なんと真紀だった!

婚約者と住んでいた家を飛び出してきてしまい、帰るところがない真紀を心配した宮田は、まったく下心なしに自宅に招く。
そこへ、「荷物をとりにきた」と、あゆみが帰ってきて・・・。





レビューにどこまで書くべきなのか、正直迷います。
あんまり予備知識なしに見た方が楽しめると思うんですよね、この映画に関しては。


なので、ストーリーもさわりだけにしてあります。
なんだか「ラブコメ?」って感じに見えるかもですが、ところがどっこい、ストーリーは意外な方向に展開していきます。


主人公の宮田が体験した一晩。
真紀に出会ったり、あゆみが帰ってきたり、なんだかんだ色々あって、自分のいまの気持ちを確認できた、わりと貴重な時間だったわけですが・・・。

その親友・神田にとっては、もっともっと大変な一晩だったわけで。

さらに、宮田の元恋人あゆみの今の恋人(?)にとっても、色々考えるところあった一晩だったわけです。


3人の体験がちょっとずつリンクしています。
そして、それぞれが見たものは、ちょっとずつ違います。
同じシーンが、3人にとってそれぞれ全く違った意味を持っているんですね。
そこが面白いんです(^ー^)


最後まで見て、ようやく全体が把握できます。
でも、登場人物のひとりとして、全てを把握できた人間はいないんです。
観客だけが全てを知ることができるってわけですね~。そういうのって、なんだか面白くないですか?


宮田のトボケたキャラクターが、いい味出してます。
『運命じゃない人』ってタイトルもニクいですね(笑)。


それにしてもこの映画、ものすごいたくさん色々な賞を受賞してますね。
その理由は、たぶん見たらわかります。
こんな脚本かけるなんて、ちょっとすごいなあ・・・って、私は素直に感動しました。

DVD出たので、気になった方、ぜひぜひチェックしてみてください(^ー^)
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