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話題の本ですね。
というわけで、読んでみました。
最近暗いニュースばかりなので、もっとはっちゃけた明るいの読みたいのですが、買いだめしてまだ手をつけていない本が本棚にぎっしり・・・。


それもこれも、先日レビューらしきものを書いた『心臓を貫かれて』を読みきるのに思ったよりも時間が取られてしまったからなのですが(´A`)


ちなみに、控え選手には『渋谷』(藤原新也著)、『となり町戦争』(三崎亜記著)、『殺人の門』(東野圭吾著)など、またまたダーク色強い系が軒を連ねてます。
どれも面白そうですけどね。ダークだな~。


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『世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白』
齊藤寅著


この事件、ほとんどの人の記憶に鮮明に残っているのじゃないでしょうか。

21世紀を目前に控えた2000年12月30日23時30分ごろから翌31日未明にかけて、
東京都世田谷区上祖師谷3丁目の会社員宮澤みきおさん宅で、長女(当時8歳)、長男(当時6歳)を含む一家4人が惨殺された事件。


隣に住む義母は、大晦日である31日に一家と食事をする約束をしていた。ところが、当日何度電話を入れても連絡がとれず、不審に思い訪ねたところで、惨殺された死体を発見したのだという。


現場には犯人の血痕や指紋、足跡のほか、多数の遺留品が残されていた。
そのため、当初は早い段階で犯人が浮上すると考えられていたのだが、現在も捜査は難航している。
(事件について詳しく知りたい方はこちらへ→→http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/seijo/seijo.htm

犯人は複数犯と見られ、犯行後も半日近くの間被害者宅に潜み、被害者のPCを使ってネットサーフィンをしたり、冷蔵庫からお茶やアイスクリームなどを取り出して食べた形跡があった。


21世紀を目前にして起こったこの事件、21世紀が明けてからも連日報道されていました。
いまでも鮮明に記憶に残っています。


それまでに類を見ないタイプの猟奇的な犯行。
一体この家族に何が起こったのか?
なぜこの家族がこのような犯行に巻き込まれてしまったのだろうか?


犯行の背景が見えなかったことが原因でしょうが、
早い解決が見込まれたにもかかわらず、警察の捜査は難航。
さまざまな情報が錯綜し、それに振り回されるかたちで報道も混乱していたのを覚えています。


この本では、ジャーナリストである著者が独自の捜査によりつかんだ情報や、そこから導きだされる「答え」を提示しています。
取材を通じて「世田谷一家殺人事件」解決への使命感を持ち、5年の歳月をかけて捜査しつづけた著者が出した「答え」。
そこには、一種のリアリティーがあります。


この本で書かれている「答え」が正しいのかどうか。
それは私にはわかりません。
でも、決して一笑に付すことができない何かがあるように思うのです。


ジャーナリストとしてのプライドと情熱。
文章の端々からそれがにじみ出ていることからも、著者自身は自分が出した「答え」に自信を持っているのだということがわかります。


この本に関しては色々な意見があるようですが、
読まずに笑い流すというのはナンセンスじゃないですか?
だって、事件はまだ解決していないのですから。


もちろん、この本の内容を鵜呑みにする必要はありません。
著者の行った独自ルートの捜査の方向性が正しかったのか、正しい情報を手に入れられていたのかは読んだだけではわかりませんから。
ただ、著者のジャーナリストとしての使命感と行動力には、敬意を払いたいと思うのです。


何か新しい事件が起こるたびに、過去の事件に対する報道はおざなりになっていく。
そんな風潮がありますが、どんな事件だって、解決するまで(あるいは解決してからだって)被害者の家族や友人にとっては忘れられないもののはず。
本当は、事件の大小にかかわらず、風化させてはいけないんですよね。
「事件を風化させない」という意味でも、この本の存在は非常に大きい。


宮澤さん一家にご冥福を祈るとともに、事件解明を心から願っています。



追伸:世田谷一家殺人事件については、有力な情報を提供された方に300万円の懸賞金が支払われます。情報をお持ちの方は、こちらから→→
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/seijo/seijo.htm
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