上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
篠原涼子主演のドラマ「アンフェア」の原作を読んでみました。
ドラマの方は見てないので比較はできないですけど(^ー^;)

suiri.jpg

『推理小説』/秦 建日子著

会社員、高校生、編集者・・・。面識もない人々が、相次いで殺され、その事件現場からは、「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞が見つかる。
被害者に共通点はないが、同一犯による連続殺人事件と考えられた。
捜査が難航する中、各出版社に事件の詳細と殺人予告が小説風に綴られた原稿が届く。
そこには、「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が添えられていた・・・。


放送中のドラマでは、本作のストーリーはすでに放映終了して新たな展開を見せてるようですね。
けっこう視聴率いいと聞きます。
なかなかタイミング合わなくて見れずにいますが、一度見てみたいかな。
篠原涼子の刑事役、気になります。


まあ、ドラマにするにはおもしろいストーリー展開なんじゃないでしょうか。
小説としてのレベルはさておき・・・。

著者の秦さんは脚本やシナリオの作家として活動してきて、本作で小説家デビュー。『天体観測』とか『ドラゴン桜』とか手がけたらしいです。
読んでみると、「なるほど、シナリオライターの視点だなあ」という感じさせられる描写が多く見られます。映像的なんですね、文章が。
シナリオのためのシノプシスにさらに手を加えて立体的に仕上げた、といった感じ。

ここ最近、伊坂幸太郎だとか東野圭吾だとか、読み応えあって文章うまい作家の作品ばかり読みあさってたので、文章力、表現力のレベルにはあまり満足できなかったです。
アイディア自体は面白いんですけど、なんか惜しい!
工夫次第でもっともっと面白い作品に仕上がったと思うんですけどね~。

これが小説家としてのデビュー作ということなので、今後に期待することにします。


ちなみに、渋谷TSUTAYAの売れ筋文庫ランキングでは、5位くらいに入ってました。
ってことは、けっこう売れてるんですかね?
ドラマがヒットしてるからでしょうか・・・。
Accuracy.jpg

『死神の精度』/文芸春秋刊
伊坂幸太郎著
定価:1500円(税込)


おもしろいです、これ。
主人公が死神なんですけど、「黒いマント着てて大きな鎌を持ってるガイコツ」っていうようなのではありません。

死神は、ごくごく普通の人間になりすまして、あらかじめ決められたターゲットに接触します(もちろん、ここでいう「ターゲット」っていうのは、近々死ぬことになってる人間です)。
そして、ターゲットの様子を色々観察して、最終的に「可」にするか、「見送り」にするかを決定する。
これが、死神の仕事。
そういう設定になってます。

「可」という報告を死神が本部にすると、ターゲットのもとに死神が派遣されてからちょうど8日目に、何らかの事情でターゲットは死ぬことになります。
どんなふうにに死ぬのか、死神には知らされません。
死神はターゲットが死んだのを見届けてから自分の世界へ帰ります。


主人公は、「千葉」という名前で呼ばれる死神。
彼が仕事をするときは、なぜかいつも雨が降るらしいです。
人間界に降りてこられるのは仕事のときだけなので、人間界に派遣されると、ここぞとばかりに音楽を聴きまくります(笑)。
どうやら、向こうの世界には音楽というものがないようです。
だからでしょうか、死神たちのほぼ大半は音楽好きなようで、CDショップの視聴コーナーに入り浸ってます。
「仕事の合間に音楽を聴く」のではなくて、「音楽を聴く合間に仕事する」って感じ(笑)。
なんだかとぼけた死神ですよね。


そんな死神の「千葉」が出会った6つのエピソードを描いた連作小説。
伊坂幸太郎の小説を読んだことがある人はわかると思いますが、とにかく一風変わった世界観がおもしろくて、ぐいぐい引き込まれちゃいます。


『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』といった長編を読んで、「うまい人だ」と思ってましたが、短編も読ませてくれますね!


村上春樹の世界観にハマった人は、まず間違いなく伊坂幸太郎ファンになるでしょう。
ちなみに、私も村上春樹ファンです(笑)。


はじめて読んだ伊坂幸太郎の本っていうのが『ラッシュライフ』。実は、伊坂幸太郎って作家をそのときはよく知らなくて、帯と装丁に惹かれて何の気なしに買ったんです。
文庫だったので、お手軽感もあったし。
alife.jpg


ものすごくおもしろかったのは、ラッキーな誤算でした(笑)。
『ラッシュライフ』は、一度読み終わった後、すぐに読み返しても違った楽しみ方ができます。
「なるほど、そういうことか!」
って、いろんな疑問とかがほどけていく感じですね。
何度読んでもおもしろいです。


調子に乗って、デビュー作『オーデュボンの祈り』をすぐに買いました。
これまた、デビュー作とは思えないほどの完成度!
ohdhu.jpg


不思議な島、未来を予知する案山子、うそつきの画家・・・。
登場するものすべてが不可思議です。
それを単なるファンタジーではなく、あくまでも淡々とシュールに描いている。
そこがこの作家のすごいところだし、注目すべき点だと思います。


さて、今日も力説してしまいました・・・(笑)。


『死神の精度』は、短編なので、本が苦手な人でもチャレンジしやすいと思います。
ちなみに、第57回日本推理作家協会賞受賞作です。

興味がわいた方、ぜひ読んでみてください。
個人的には、
『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ』『死神の精度』の順で読むのがオススメです。

saigo.jpg


『最後の願い』
光原百合
光文社/1800円

なんとなく書店をブラブラしてて、帯のキャッチが目に留まりました。

「“このミステリーがすごい!” 2006年版 ベスト10入り」

で、思わず購入。
この作家さんの作品は今まで一度も読んだ事がなかったんですが、ミステリー好きとしては、“このミス”ベスト10入りと言われちゃ無視するわけにもいきません(笑)。

読んでみると、ミステリーというよりは、人間ドラマ色が強い印象。
「劇団φ」立ち上げのために奔走する度会と風見は、役者ならではの鋭い観察力を持っています。このふたりが“探偵役”になっていて、出会った人々の日常に潜むちょっとした謎を解き明かしながら仲間に引き入れていくというストーリーでした。

何気ない出来事だと思っていたことが、実は思いもよらぬことだった。ただ人の話を聞いただけで、度会や風見はその謎を解いていきます。
ふたりの頭の回転の速さや、人の心理に対する理解力には目を見張るものがあります。


ただ、女の子のキャラクターが、なんだか全員男前です。
全部のキャラが似通って見えて、読んでいて区別がつかなくなっちゃいます。

ミステリー的な部分の発想は面白かったんですけど、人間ドラマ色が強い割に、キャラクターの書き分けができてない。惜しいです。
キャラクターの外見とかについての説明はしょっちゅう出てくるんですが、もうちょっと内面の描写も欲しかったですね。

ちょっと厳しい評価になってしまいましたが、おそらく好みの問題でしょう。
ハマる人もたくさんいるはず。じゃないと“このミス”でベスト10入りはしないでしょうから。

読後感は爽やかです。
ミステリーなのに、ほんわかやさしい気持ちにさせてくれる。
後からジワジワと「いい話だったなぁ・・・」という気持ちにさせられました。
気になる方、チェックしてみてくださいね。
shiraishi.jpg


話題になってたので、買ってみました。『生協の白石さん』

東京農工大学の生協で働く白石さんが、学生たちの投書に対してひとつひとつマジメに答えているだけなのですが、とてもおもしろかったです。

生協の学食や購買に対する意見を募る「ひとことカード」は、学生たちが生協に接して感じたことやリクエストを寄せる、いわば目安箱のようなもの。
ですが、中にはふざけ半分に投稿する人もいるわけです。
学生ですから、その場のノリとかで、そういうことやっちゃうんでしょうね~。
みなさんもそんな経験あるんじゃないでしょうか。私はけっこうやりましたが(笑)。

普通だったら、明らかにふざけて書かれたものだとわかるモノには相手しないですよね。
ところが、白石さんはふざけた内容の投書にも、マジメに答えてくれてるのです。

たとえば、
「サイヤ人はひん死になるとパワーアップするので大丈夫です」
という投書に対して。

「瀕死になるとパワーアップですか。それは何よりです。
 私などは一晩ぐっすり床についたとしても、ホイミほどの回復力もございません。サイヤ人にあやかりたいものです。・・・(略)・・・」
と、白石さん。

白石さんのあたたかみのあるコメントを読んでいると、なんだかほほえましい気持ちになってきます。

「ひとことカード」に対する回答は、掲示板に張り出すかたちで公表されています。
はじめのうちは、白石さんの回答に注目したごく一部の学生たちの間で話題になっているだけだったらしいのですが、段々と注目度が増してきて、白石さんのコメントを紹介するブログまで立ち上がったそうです。

そのブログがこちらです。
「がんばれ、生協の白石さん!」→→ http://shiraishi.seesaa.net/

ちゃんと白石さんにも許可とってやってるらしいです。
さすが東京農工大の学生。マジメですね~(^ー^)


それにしても、この本かなり売れてますね。
Amazonの本ランキングで29位にランクイン。
出版されてちょっと時間経ったのでちょっと落ち着いてきたことを考えると、この順位ってかなりすごいのでは・・・。


白石さん、おもしろい人ですね。
しかもかなりいい人っぽいです。
私もひとことカード投書して答えてもらいたいですが、大学生のフリして東京農工大に入ってく勇気がありません・・・(^ー^;)
いっそのこと講師のフリでもしちゃおうかしら(爆)。


ちょっとした空き時間に読んだりすると、リラックスできるしオススメです。
まだ読んでない方、ぜひ読んでみてくださいね☆
今まであまり読んだことなかったんですけど、友人K子に勧められたのがきっかけで、重松清の本を読んでみたら、すっかりハマってしまった今日このごろです(笑)。


eiji.jpg


『エイジ』/重松清著


主人公は東京郊外のニュータウンに住む中学生2年生、エイジ。
膝の故障のため、大好きなバスケットボールができなくなってしまい、他に熱中できることも見つけられないで、なんとなく無気力な状態が続いています。

町では連続通り魔事件が起こっていて、エイジの通う中学校でもその話題でもちきり。
被害者はすべて女性で、マウンテンバイクに乗った犯人が、追い抜き様に警棒のようなもので殴るという卑劣な犯行。
犯行はだんだんエスカレートして、ついには被害にあった妊婦が流産してしまうという事態に発展してしまいます。

この事件はテレビや新聞などでも大きく取り上げられます。
でも、それを見ているエイジはなんだかリアリティを感じられません。
「なんか、ウソくせえんだよなあ・・・」
って、思ってしまうんです。

ところが、犯人が捕まってみると、それはエイジの同級生。クラスメイトであり、エイジの目の前に座っていたタカちゃんでした。

その日から、エイジは自分がおかしくなっていくのを感じはじめます。
タカちゃんがなぜそんな犯行を重ねたのか、タカちゃんの目線で考えようとして、精神的なバランスがとれなくなっていくのです。

ーーぼくもいつか、タカちゃんのように「キレて」しまうんだろうか?ーー

登場する中学生たちのキャラクターや会話がリアルにイキイキと描かれていて、あっという間にストーリーに引き込まれてしまいました。


確かに、私も中学生のとき、こんなふうなもどかしさを抱えてた。
そんなことを思い出して、懐かしい気持ちにもなりました。

中学生って、すごく生きづらいんですよね。
大人になりきれず、子どもで居続けることもできないから。
周りの大人たちだって、「もう中学生」って言ったり、「まだ中学生」って言ったり、その時々で使い分けてますよね。
だから、どうしたらいいのかよくわからなくなっちゃったりして・・・。
私もエイジと同じような苛立ちを抱えてた覚えがあります。

中学生のときこの本に出会ってたら、もっと違う感じ方をしたかもしれませんね。
といっても、そのころはこの本は出版されてなかったけど(笑)。
読んだ後、とってもすがすがしい気持ちになりました(^ー^)
いい本だと思います☆


重松清といえば、『疾走』が映画化されてましたね。
実は私、SABU監督の大ファンなんです。
でも、重松清の『疾走』を読んでみたらあまりに壮絶で、映像で見たらキツいかなあ、と思って躊躇しちゃってます・・・。
でも、大好きな寺島進も出てることだし、やっぱり見たいかなあ。
SHISSO.jpg



映画見た方いらっしゃったら、どんな感じか教えて頂けると嬉しいです☆
参考にさせていただきます(^ー^)


映画『疾走』オフィシャルサイト→→
http://www.shissou.com/index_pc.html

« back | main | next »

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。